スナック眞緒物語#5.5
こんにちは。
今週はスナック眞緒物語ではないですが
戯れに番外編などと言うものを書いてみたので
アップロードしてみようと思います。
6話は来週ですので、
そちらもどうぞよろしくお願いしますね!
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スナック眞緒開店前。
ドアの中ではバイトのまなもと眞緒ママによって開店準備がされていた。
「どこまで進みました?」
バイトのまなもが眞緒ママの手元を覗き込んで尋ねる。バイトのまなもがカウンターの内側でゆるゆると支度をする一方、眞緒ママはカウンターに座りテキストとノートを開いていた。
「全然頭に入らないわね…アレがないと頑張れないわ!まなも〜“アレ”を作ってちょうだい!」
眞緒ママがそう言ってボールペンを放り投げる。
「そう言うと思って作っておきました。はい、ケールたっぷりスムージーです。」
にっこりと笑って手渡されたスムージーを、引き攣った笑いを浮かべながら眞緒ママは一気に飲み干した。
「そう、これこれ…このにがーいスムージーがね…ってちょっと!!!スムージーじゃなくてカクテルのことを言ったのよ!」
「だってママさっきからほとんど進んでないですよね。一緒に資格を取ろうって約束したじゃないですか。」
バイトのまなもが枝豆を茹でながら拗ねたように頬を膨らませた。
「そうだったわ。私だけ落ちるわけにはいかないわね。」
そう言って眞緒ママは再びボールペンを手に取るが、机には向かわずにバイトのまなもに向かって口を開いた。
「そういえば、今週末のひらがな推しってうちの特集じゃなかった?」
「あ、そういえば。」
バイトのまなもも仕込みの手を止める。
「あの日は楽しかったわね!ひらがなけやきの子もたくさん来てくれたし。」
「スタッフの皆さまもたくさん気遣ってくださって、本当に夢のような時間でした。」
眞緒ママが思い出して興奮したように話す一方、バイトのまなもはうっとりと目を瞑った。
「また他のメンバーや、ひらがな推しのMCだというオードリーのお2人にも来ていただけるように頑張らないとね!」
眞緒ママがグッと握りこぶしをつくり、意気込んだ。バイトのまなももその言葉に大きく頷く。
2人の心は未来に向かってひとつだった。
「さ、そろそろ開店の時間ですね。」
バイトのまなもが大きく伸びをして微笑んだ。
カランコロン。
「あら、いらっしゃい。」
お店のドアのベルが鳴り、スナック眞緒の店内に眞緒ママの甲高い声が鳴り響く。
今日もスナック眞緒は大繁盛♪
原案:井口眞緒 文:宮田愛萌 **************************
お読みいただきありがとうございました
ひらがな推しで念願のスナック眞緒を開店させていただきました。
是非ご覧ください🍹
スナック眞緒#5.5