La Fin!



こんにちは。





今日が乃木坂46として最後の日です。


約10年前、15歳のときに
役者を夢見て芸能界に入りました。

当時、色々なオーディションを
受けましたが一向に受からず、
とても苦戦していました。


両親に頼りたくはありませんでしたが、
まだ自分だけの力では養成所に入る
お金もなければ、歌やダンスといった
お芝居に必要な要素を習いに行く
お金もありませんでした。

そんな時に勧められたのが
アイドルでした。

最初は正直抵抗があったのですが
「実力もない、経験もない、
知名度もないのに何ができるの?」
と言われたとき、その言葉があまりに
胸に刺さりすぎて笑
何も言えずにただ涙が止まらず、
アイドルになることを決意しました。


アイドルになれば、色んな現場を
経験することができるし、
ダンスや歌のレッスンも必須。

それに、もし、誰か一人でも
自分の名前を覚えてくれたら、、
そんなに有難いことはないと思いました。


16歳でアイドルの番組に出演し、
そのすぐ後に、乃木坂46の
オーディションを知って、
受けることにしました。


最初から一心不乱で余裕がなくて
精一杯だった自分は、周りと温度が
違ったかもしれません笑


こうなりたい!っていう、
目的しか見えてなかったんですが
活動しているうちに、自分の夢だけでなく
このメンバーの為に、このグループの為に、
『貢献したい』と思うようになっていました。


それは、わたしにとって宝物のような時間を
メンバーの皆が与えてくれたからです。
仲間と共に頑張ることの楽しさや、
素晴らしさを教えてくれました。


そして、いつしかわたしの夢を
沢山のファンの人が
応援してくれるようになり、
支えてくれるようになり、
自分一人で追いかけていたはずの夢は、
もう自分だけの夢ではなくなって
いることにも、気づいていきました。


紅白歌合戦出場、レコード大賞受賞、
東京ドームライブ、アジア進出、、
無名だったわたし達が
乃木坂46というグループとして
どんどん色んな人に認められていくのは
とても不思議な感覚でした。


ただ、そうなっていく乃木坂46を
感じる度に、より具体的に離れることを
意識していく自分も居ました。

なぜならば、こうして乃木坂46として
頂いた名誉や功績は皆のものであって、
わたしがお芝居をする上では
全く関係がないというか、

母体がどうなろうがわたしの力不足は
変わらなくて、グループがどれだけ
大きくなっても、そこに驕るようなことは
絶対にしてはいけない、と
スケジュールが空いている時間があれば
色んなレッスンを入れてもらい、
それを活かして、更に色んな作品にも
チャレンジさせてもらい、、何年もかけて
地道に、少しずつ進んできました。


ただ、一人で頑張っていた最初の頃とは
全く違い、皆が居たから頑張れたし、
どんな現場に行っても大切な乃木坂の名前を
汚さないようにと気が引き締まったし、
常に感謝しながら過ごしてきた日々でした。
このメンバーでなければ、もっと違う
気持ちになっていたかもしれないし、
みんなに出会えてよかったと、
何度も何度も、心から思います。




乃木坂46がもっともっと愛される
集団になりますように。
これからも応援してくださると有難いです。


思い返せば通過点としてしか
考えていなかったはずなのに、
いつの間にか大好きになってしまって、
こんなに長居してしまうとは
思いませんでしたが、




アイドルになってよかったです!

有難うございました。

皆さんお身体、
ご自愛ください。

またお会いましょう!


今日の東京はいいお天気です。






井上小百合