それは正しく目が合ったとしか言いようがなくて、

家に帰ってこの本を眺めながら出会いだなぁとしみじみ思ったのでした。

末の妹を“魔犬により”失った3人の姉弟とその母親

母と共に移り住んだ壁に閉ざされた家で

姉弟は実の名前を捨て、オパール、琥珀、瑪瑙と名前を変え、

魔犬に見つからないための微かな声で話しながら生活をするお話です。

柔らかな静けさと哀しい美しさに満ちたお話でした

姉弟たちを驚かさないようにそっとページをめくりながら、現実と遮断された「しあわせな世界」に入る感じがすごく好きです

たしかにとても“面白かった”のだけれど、

“面白かった”という広い意味の言葉ではきっとこの感覚は伝えられないんだろうなぁと思います

琥珀の作品を見た人もきっとこんな感情になるんだろうなと思います。

個人的に、

オパールの気持ちに共感してしまって

今後オパールが幸せな人生を歩めていたらいいなと思います。