スナック眞緒物語#13
遅くなりましたが
あけましておめでとうございます。
こんにちは。スナック眞緒です。
今年もスナック眞緒物語を更新していきたいとおもっていますので
お付き合いいただけたら幸いです。
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スナック眞緒#13
カランコロン。
「あら、いらっしゃい」
お店のドアのベルが鳴り、スナック眞緒の店内に眞緒ママの甲高い声が鳴り響く。
「こんにちは〜!」
「あけましておめでとうございます」
そう言いながら、いたずらっぽい笑顔を浮かべて入ってきたのはけやき坂46の井口眞緒と宮田愛萌だった。
「さっきまで愛萌とshowroomをやってて、お腹すいし、明日お休みだからご飯食べに行こうってことになって」
「それで、じゃあスナック眞緒に顔をだして新年のご挨拶しようってなったんです」
ねー!と顔を見合わせて笑う2人の姿は、先輩後輩というよりもただの仲の良い友達だった。
「そうなのね。あいにく、今日はバイトのまなもが遅めの冬休みでいないのよ!そうねぇ……水でいいかしら?」
「いや、せめてお茶にして下さい!……というかまだママお手製カクテルの作り方覚えてなかったんですか」
眞緒ママに勢いよくツッコミを入れる愛萌。
「いいツッコミね〜」
楽しそうに眞緒ママが笑うと、その笑い声を遮るようにして大きな声で眞緒が言った。
「……それより聞いてよ!」
「どうしたのよ」
「ねぇひらがな推し見た?まおと愛萌、2人とも運勢最悪なの!!!愛萌なんて最下位だし、まおも頑張っても上手くいかないって!」
カウンターに突っ伏しながらそう愚痴を言う眞緒を愛萌は笑って眺める。
「私とまおちゃん仲良しなのに、その2人が運勢悪いって…逆にすごいっていうか。あはは」
いまいち深刻さに欠け、楽しそうにしている愛萌。そんな対称的な2人を見て、眞緒ママが言った。
「そんなに心配しなくても大丈夫よ!私、昔受験をする時、心配で占いに行ったのね。そしたらその占い師の人に『落ちるから心配しなくて大丈夫ですよ』って言われて、安心して受けたら受かっちゃったのよ!!!びっくりじゃない?占いなんて外れることもあるんだもの。そんなに気に病むことないわ」
そのエピソードに眞緒と愛萌は2人でケラケラと楽しげに笑う。
「もうびっくりよ!それに、元々運も無いようなものだし、ま、心配しなくてもいいわよ。去年2人仲良くなってから急に運気上がってたし、今年も新しく何かしたらいいんじゃない?」
眞緒ママからのアドバイスに、2人の目が輝く。
「たしかに!なんか愛萌やりたいことある?」
「えーなんだろー!!でもshowroomやるの楽しいよね」
「楽しい!!じゃあさ、ネット番組とかは?」
「それめっちゃいい!それでさ、ゲストに女の子呼んで、恋愛話聞こうよ!それでまおちゃんと私でアドバイスするの」
元々妄想が好きな2人。話し出すと止まらない。
「2人とも恋愛経験ないくせに?」
眞緒ママが聞くと2人は得意げに笑った。
「私は眞緒ママからいっぱい話を聞いてるし、妄想大好きからアドバイスは得意なの!」
「私だって少女漫画いっぱい読んでるし、この前書かせていただいたの恋愛小説だし、逆に恋愛マスターと言っても過言ではないかと……」
明らかにこの2人のアドバイスほど不安なものはない。眞緒ママはそう思って、未来のゲストたちを憐れむのだった。
「じゃあさ、番組のオープニング曲2人のユニット曲にしようよ」
「いいね!それこそスナックでも歌えそうなデュエット曲で……」
「もう勝手に作っちゃう?誰か作曲できる人いないかな」
眞緒ママそっちのけで2人の妄想話は続く。
スナック眞緒の店内には、2人のはしゃぐ声が夜中響きわたるのだった。
今日もスナック眞緒は大繁盛♪
原案:井口眞緒 文:宮田愛萌 **************************
お読みいただきありがとうございました
これらの写真、
実は京子さんが撮って下さったんです💕💕💕
是非showroom店にも遊びに来て下さい!
私「京子さんみてくださいーー!!!かわいすぎですーーーー!!!!」
それではまた。
おまけ。